【認知症の症状】中核症状 記憶障害
2024/03/05
春は認知症の問題行動が多くなる季節としても知られていますが、
今回は、認知症の中核症状についてお伝えします。
認知症の中核症状というのは、
脳の神経細胞の障害が原因で生じてくる症状のことです。
***認知症に関しては、以前のブログも参考にしてください***
加齢による物忘れと認知症による物忘れの違い
とはいえ、年齢を重ねていくと誰しも忘れっぽくなってきます。
先ほども触れましたが、脳の老化は30代から始まるとされています。
特に記憶に関しては、40歳くらいをピークに急激に低下します。
おそらく、若いころと比べると覚えるのが難しくなったと感じる人は多いのではないでしょうか。
私も昔はもっと簡単に覚えられたのに。。。と思うことはよくあります。
では、加齢による物忘れと認知症による物忘れにはどのような違いがあるのでしょうか?
たとえば、本人が物忘れを自覚しているかどうか。
加齢による物忘れの場合は、「最近、忘れっぽくなった」など本人に自覚があります。
ところが、認知症になるとそういう自覚が乏しくなってしまいます(初期のころは物忘れの自覚がある人もいます)。
自分が忘れっぽくなったという自覚がないため、
自分が財布などを片づけたことを忘れたときに、
「どこに片づけたのか忘れてしまった」という発想ではなく、
「誰かに盗られた」という発想につながりやすくなります。
加齢による物忘れでは、体験の一部を忘れるのに対し、
認知症による物忘れでは、体験したこと自体を忘れてしまいます。
たとえば、加齢による物忘れでは、お昼ご飯を食べたことは覚えていてもお昼ご飯に何を食べたのかを思い出せないといったことがあります。
それが認知症になるとお昼ご飯を食べたことすら忘れてしまい、
「まだお昼ご飯を食べていない」と訴えたりします。