ネガティブ思考で片頭痛のリスクが上がる

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ネガティブ思考で片頭痛のリスクが上がる

2023/06/26

先日届いたMedical Tribuneに

広島大学大学院人間社会科学研究科の杉浦淳教授が

大学生424人を対象とした調査から

「ネガティブな反復思考の傾向が強いと片頭痛のリスクが高まる」ことを

発表した(Int Cogn Ther 2023:16:237-265)

という記事が載っていました。

 

今回は、この記事を紹介していこうと思います。

 

その前に、簡単に片頭痛についてお伝えします。

片頭痛とは

片頭痛は、

頭の片側または両側のこめかみ付近が

ズキンズキンと脈打つような痛みが繰り返し起こり、

吐き気を伴うこともあります。

 

月に1~2回や、週に1~2回の頻度で起こり、

いったん痛み出すと寝込んでしまう、

仕事が手につかないなど、

多くの方が日常生活に支障をきたします。

反復思考は

  1. 考え続ける義務感
  2. 問題が解決できないという不全感
  3. ネガティブな反復思考

というプロセスで悪化・持続するそうです。

 

そして、反復思考傾向が強かった人は

回答時に片頭痛がなくても、1カ月後に片頭痛と判断されるリスクが2.48倍も高かったそうです。

 

【片頭痛がないグループ】

1ヶ月後の頭痛の重症度

「考え続ける義務感」が強い人⇒低い

「問題解決できないという不全感」が強い人⇒高い

 

【片頭痛があるグループ】

日常生活への支障度

「問題解決できないという不全感」が強い⇒小さい

「ネガティブな反復思考」⇒大きい

 

⇒問題が解決できないという不全感はつらいが頑張ろうという想いが働き、頭痛が緩和される

ネガティブな反復思考の段階になってしまうと、手に負えなくなり、頭痛が悪化するのではと推察

 

ということは、片頭痛の人は頭痛がない状態のときに

ネガティブな反復思考を取り扱って軽減しておけば、片頭痛発作の頻度が減るのでは???

と単純に考えてしまいました。

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